本日はアクアリウムショップで5年間勤務、2年間店長を務めた筆者が業務内容、働くメリット・デメリットをご紹介します!!
とはいえ、小さな小さなアクアリウムショップ。筆者を含め多くて3人、ひとりで業務をこなす日もありました。
あくまで一例として
のご参考になれば幸いです。
開店準備
10時開店。
9時15分に出社し、開店準備をします。
身支度を整え、店内を掃除。
一通り終えたら給餌しながら生体・水草の状態をチェックします。
特に死骸は水質に悪影響を与えるだけでなく、印象も悪くなるため見落としがないよう入念にチェックします。
病気を発症している水槽は、適切な処置を施し『調整中』の札を貼ります。
開店後
主に接客対応です。
ご来店されるお客様だけでなく、電話やメールでのお問い合わせ・ご質問に対応します。
接客のコツは、お客様の飼育歴やニーズにあわせて対応すること。
初心者の方にはなるべく専門用語を使わずわかりやすく、ベテランの方には多くを語らず(笑)こちらから質問することも。
例えば金魚なら、らんちゅうに特化。
特定の種にこだわり飼育している方も多いので、聞き手に徹することで知識をアップデートしていました。
ごく稀ですが
にも拘わらず、成長が早く大型になるシルバー・アロワナやレッドテール・キャットを求めてご来店される方がいらっしゃいます。
ご説明させて頂いたのち飼育困難・不可能と判断した場合は、持て余すことや自然界に放流する危険性を考慮し、販売をお断りするケースがあります。
水換え
楽しくもあり、大変でもある水換え作業。
コケなどで水槽が汚れていると生体・水草の商品価値も下がってしまいますよね。
基本的にお客様がいない、もしくは少ない時間に行います。
一度に数十本の水換えを行う体力勝負の作業。
オトシンクルスやプレコなどお掃除屋さんの力も借りつつ、常に状態良く保つことを心掛けていました。
発注・仕入れ
生体・水草・器具。
基本的に店長が行う作業ですが、勤続年数や仕事ぶりを見て任されることがあります。
よーし、大好きなポリプテルスを大量に仕入れるぞ!!
というわけにもいかず(笑)
近辺の専門店、ホームセンターの価格・取扱商品を常時リサーチ。
定番商品はもちろん専門店ならではの珍しい商品も取り揃え、飽きさせない売り場づくりを意識していました。
ホームページの更新
パソコンを用いて店舗・入荷情報などを更新します。
決して難しい作業ではありませんが、X(旧Twitter)などのSNSやブログで情報を発信しているショップも増えていますので、最低限のスキルは必要です。
精通している方がひとりはいるはずなので、教わりながら徐々に覚えていきましょう。
閉店準備
1時間前から準備に取りかかります。
生体・水草の状態を再度チェックし、片付けを行います。
閉店後
店長はレジ集計など10分~20分程度作業をして帰宅しますが、基本的に残業はありません。
休憩
11時30分~13時30分の間、様子を見て1時間休憩を取ります。
交代での休憩になりますが、ひとりの時は栄養ドリンクやゼリーを飲みさっと済ませていました。
働くメリット
お客様との繋がりが強い職業です。
信頼を得ると、プライベートでの交流も増えていきます。
ご自宅にお招きあずかり、食事をご馳走になったり、コンテストクラスのベタやらんちゅうを頂いたことも。
また、希望すれば欲しい生体・水草を仕入れてもらうことができます。
社員割引もあるので、アクアリウム=趣味=職業の方はメリットが多いと言えるでしょう。
職業として割り切ってる場合、メリットはありません。
働くデメリット
大型魚の梱包や水換えなど意外と体力がいる仕事です。
多くは立ち仕事、常に何か作業をしている状態なので、忙しなく感じることもしばしば。
ほぼ定時出勤・退社ですが、生体・水草を取り扱う仕事柄、長期休暇はありません。
筆者は週休2日制でしたが、どちらも平日でした。
特に年末年始の
大晦日通常営業→大掃除→22時退社→元旦休業→2日通常営業
の流れはハードでしたね。
人員が少ないので有給休暇を取得しづらく、休日出勤も多くありました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ショップによって異なると思いますが、おおまかに解説させて頂きました。
就職の際、専門学校卒業または経験者が優遇されますが、資格は必要ありません。
給与・待遇面は決して良いと言えず、離職率も高い職業です。
未経験の方も働いていますが正直な話、クセの強いお客様もいらっしゃいます。
経験・知識がないと一切口を聞いてくれなかったり、時に見下した態度で接してくることも。
業務内容より人間関係で悩みを抱え、辞めていく方が多い印象です。
筆者も入社して間もない頃、中年男性にいきなり
と、ネオンテトラの学名をドヤ顔で言われ
それネオンテトラじゃなくてカージナルテトラの学名だろ(心の叫び)
と、思わず吹き出しそうになったことがあります。
昆虫・爬虫類・両生類を取り扱っているショップも多いので、苦手な方は事前に確認しておきましょう。
ただし、コオロギやデュビア、ミルワームは餌としてメジャーなので、昆虫に全く耐性がない方は厳しいかもしれません。